過去を振り返る

ここのところ過去の振り返りをしている。このように明確な意思を持って振り返りをするのは初めてのことだ。

先に明言しておくと、公開しているのは公開する意義があると自分なりに考えているからだ。

振り返りのきっかけは今年2012年の図書館総合展に参加したことである。

2009年の図書館総合展に俺は初めて参加した。そのきっかけを思い出していた。

記憶を遡るためにTwilogを利用した。重要なことはTwitterの些細なツイートを読み返すことで思い出される。

「関連があり」ということを時系列で説明すると次のようになる。大学3年生の夏休みだ。特にすることもなく、ゴロゴロしている。これは問題だ。Twitterは偉大である。勝手に誰かのツイートを眺めていると情報が収集できる。俺はその頃Livedoorリーダーを使って大量のフィードを購読することが趣味だった。情報を収集することばかりをする毎日であった。いまはもうこのようなことはしていない。購読しているブログのひとつに有名な「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」があった。アカデミック・リソース・ガイド(ARG)を知ったのは、このブログを通じてである(第8回情報メディア学会研究大会に参加してきました - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版))。ブログ記事と、SlideShareに公開されていたARGのモデルとは、といったようなスライドを読み、ほうほう面白いことを考える方がいるものだと思っていた。

Twitterかどうかは忘れたが、「パターン、Wiki、XP」を本当にたまたま知る。その時は、知っただけで買おうとは思っていなかった。夏休みの折り返しに俺はゴロゴロする生活に嫌気がさしていた。そしてどこかの三省堂書店に行った。本屋はいい。いると、いた時間の分だけ勉強した気になるので自堕落な学生にはお勧めだ。そこで、「パターン、Wiki、XP」のあの表紙が目に飛び込んできたのだった。大学生になってから本だけは衝動買いすることにしていたので、買った。そして、読み始めて極端にはまった。なにで知ったか忘れたが、「パターン、Wiki、XP」にまつわるイベントであるWikiばなに参加申込をしていた。この時の参加人数が100人近かったのがよかったと思う。学外のイベントに参加するのは初めてのことだったが、参加の障壁が下がっていた。いまにして思えば最良の選択である。当時はまだイベントがあれば飛び込むというような習性はなかったので、これは実に偶然である。

Wikiばなに参加する直前に、Twitterを通じてARGの人が筑波に来ることを知った。特にすることもないのだから大学に行って話を聞きに行こうと思った。かたつむりブログで興味を持った岡本真さんには、この時初めてお会いした。端的に言って非常に面白かった。

その後、ARGフォーラムというイベントが開催される。これは無料のイベントだった。参加する。これも大勢が参加しているイベントだったので参加しやすかった。

その後、U40というイベントが開催される。これはARGを知っていたから知ったイベントだ。Twitter上でなにやら騒ぎを見つけ当時の問題意識と重なることもあり、ぽつりぽつりとつぶやいている(Twitterで全国図書館大会U40プレミアセッションについて議論。あるいは、ceekz, yuki_o, min2flyがいかにプレミアセッション参加を決めるに至ったか - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版))。Twitter上でなにかの話題に絡むというのはこの時が初めてだったような気がする。このイベントに参加するために俺は120枚の名刺を印刷した。これはいいスタートだった。

そして図書館総合展に参加する。唯一参加できたフォーラム「“グーグル文化と日本”研究者、図書館の立場からグーグル・ブック構想を評価する」には岡本さんが登壇していた。いまにして思えばARGの追っかけみたいである。

WebDBフォーラムは面白かった。岡瑞起さんも登壇されていた「インターンシップと産学連携の可能性」が面白かった。少なからずその後の選択に影響があったと思う。

秋頃からラーニングコモンズという場の運営に携わることになる。詳細はここでは書かないが、かなり入れ込んでいた。そして、その取り組みを2010年2月に筑波で開催されたARGカフェ&フェストというイベントでプレゼンした。この時プレゼンを褒められたのは密かにずっと嬉しく思っている。

そうして、このイベントでの登壇がひとつのきっかけとなってARGという会社でインターンをすることになる。これも書くと長くなるのでここでは書かない。

発言数が減ったことの理由はいくつかある。いま思い出せることを次に列挙する。

  • 研究室に配属された
  • 実名とTwitterをひもづけた
  • Livedoorリーダーを読み続けることに疲れた(当時のツイートの多くはウェブページへのリンクと、感想で構成していた)

振り返りをするのはいまが転機だからである。ところで俺はこの11月にフルマラソンを完走した。ここでフルマラソンの完走を閑話として挿入したい。

重要なことは、振り返ることによって差分を把握するということである。いま非常に重要な局面にある。